「sikataganai」日本の仕方がない精神とは?
さて、本日はスペイン語でいう所の「No hay remedio」についてです。筆者自身、日本語でもスペイン語でもこの言葉はよく使いますね。言われてみれば、、記事にもありますけど「仕方がない」という言葉はネガティブな意味ではなくポジティブな表現ですね。
そうは言っても仕方がないし、考えても仕方なくない?悩んでも仕方なくない?むしろそんな事してる時間がもったいないから次に進もうよっていう感じで使いますね。では、本日はその「仕方がない精神」で苦境を乗り切った人々についての記事です。
「仕方がない」という言葉は、以前からアメリカの作家や学者たちによって使われてきた日本語の一つです。
但し、非常にネガティブな意味で使われることが多かったようです。日本人における「仕方がない」という言葉は、「諦めが早い」「主張が足りずに弱腰」を示すような意味合いを含むと言われてきたのです。
ところが「Tunami」で有名な東日本大震災の後、「仕方がない」という言葉は、海外メディアでポジティブな意味で報道されるようになりました。英語版ウィキペディアで調べると、「仕方がない」とは、「想像を絶する、何者も太刀打ちできない状況に直面しているときに日本人が見せる尊厳、日本人の能力」と記されています。
震災で家屋を失い、全てを海にさらわれてしまったら、そこでどうあがいても、何も戻ってこないのです。そこでパニックになり、何とかしようとしても、結局何もできません。
ただ状況を受け入れ、次に進むしかないのです。
「仕方がない」とは、一つの太刀打ちできない状況を乗り越えるための「区切り」の手段だと思われます。
私たちは震災直後、全てを「仕方がない」という考えで割り切って現実を受け入れ、「仕切り直し」をしたのではないでしょうか。
「仕方がない」という言葉は、このように、諸外国ではかつてネガティブにしか受け止められていませんでしたが、震災後に、皮肉にも「日本人の素晴らしい精神の一つ」といわれ、賞賛されたのです。
この記事を読まれた外国の皆様はどのように感じるでしょうか?あなたがもしも東日本大震災で家や家族を失ったとしたらどうしますか?
その場に座って助けがくるまでじっと待っていますか?
日本人は違いました。「仕方がない」っと仕切り直して、未来への一歩を踏み出したんですね。
さてもう一度、あなたならどうしますか? ではまた~(`・ω・´)ノシ