日本人のおもてなし精神ってなに??
2020年のオリンピック開催地が日本に決まりましたね。その瞬間をテレビで見ていた方も多いと思いますが日本開催を決定付けた!っと日本国内で言われている言葉が「お・も・て・な・し(o・mo・te・na・si)」です。
さて、ではおもてなし精神ってどういう事?についてですが、筆者が思うにまずこのおもてなし精神の根幹となるのは日本語特有の「内と外」の関係性が大きく作用していると思います。
内(身内または親しい友人や恋人)と外(内に居る以外のその他の人々)。これは日本語を学習する学習者が早い段階で認識する事です。内に居る人間と外に居る人間には「違う言葉」「違う表現」を使います。信じられますか? 笑
日本語には海外にない「敬語」という言葉があり、外に居る人間にはこういった言葉で話をするのが一つのマナーなんですねー。
では、その内と外の関係がどのようにおもてなし精神に関係するのでしょうか?おもてなしとは「他者をもてなす心」なんです。
だから「おもてなし」と「サービス」というのは日本においてまったく異なった意味を持っています。おもてなしは無償で行う心を指し、サービスはそのサービスの対価(お金)が発生する事を指しています。
例えばレストランでウェイターがおしぼりを持ってくることであったり、旅館で布団の準備がされていることなどは「サービス」と呼ばれます。
しかし、おしぼりを渡すときに「お仕事お疲れ様です」という言葉掛けをしたり、敷かれた布団の横に「ゆっくりとお休みなさいませ」と一言書いたメモを添えたりすることは「おもてなし」と呼ばれます。
また、日本の旅館では客間がきれいな事はもちろんですが、大抵の旅館では机の上にお茶菓子やお茶のセットが置いてあります。これも「長旅おつかれさまでした。まずはゆっくりお茶でも飲んでそれから観光や温泉をお楽しみ下さい」っというおもてなしの精神からおいてあるんです。
このように、お客様にとって想定内のことはサービスでしか無く、お客様の期待をいい意味で裏切るような気遣いこそが「おもてなし」とされるのです。おもてなしは、相手のことを慮る(はばかる)気持ちから生まれるものです。相手のことをよく考え、上質な気遣いができる人こそが紳士淑女(しんししゅくじょ)なのです。
内と外の関係はこういった相手を思いやる優しい心、礼儀を生み出したわけですね。筆者の母は特にこのおもてなし精神が強く「お客さんが来るから部屋を掃除しないとだめ!」っとよく怒られました。
また、お客さんが来ている時はいつも以上に豪華な料理が出てきてうれしかった覚えがあります。笑 では、今日はこの辺で~~ (*´∀`*)ノシ